ハリセル

逆ハリセル効果はなかった(Apple100% blog跡地)

アソシエイトプロフェッサー・ルーfhvbwxからオーソラーイズいただきました!ミーはベリーハッピィです。http://d.hatena.ne.jp/fhvbwx/20070101/1167663052

ハリ・セルダンになりたくて 第2部 (2)

"The Empire Strikes Back"〜2006年の金融政策〜「(2006年現在)日本は景気がいい」「(さらに)今後も好景気は続く」という認識は、前述の吉崎氏だけではない。そのことは日銀の福井総裁の会見などからもうかがうことができる。たとえば、6月15日の総裁定例…

ハリ・セルダンになりたくて 第2部 (1)

[第1部の要約]第1部では二つの予測をした。(1) [2005年は「デフレ脱却」が間近だといわれたが]2006年はデフレに逆戻りする、(2) [2005年は景気がよかったが]2006年から不況が始まる。ハリ・セルダンになりたくて 第1部 目次(正式版)http://d.hatena.ne.jp/ko…

「ハリ・セルダンになりたくて(第2部)」執筆開始のお知らせ

いろいろと迷った末に執筆を開始しました。年末年始での公開を目標にしています。[参考]ハリ・セルダンになりたくて 第1部(目次)http://d.hatena.ne.jp/koiti_yano/20060108/p2

景気ウォッチャー調査とTDB景気動向調査

どちらも今年の3-4月から腰折れしてますね。景気ウォッチャー調査(平成18年7月調査結果(抜粋))http://www5.cao.go.jp/keizai3/2006/0808watcher/bassui.htmlTDB景気動向調査(2006年7月調査)http://www.tdb.co.jp/whatsnew/pdf/200607_jp.pdf

「不愉快な2006年」を半年過ごして

自己批判を込めて、「不愉快な2006年」の上半期(1月から6月)を振り返ってみたいと思います。忙しいので箇条書きですみません。1. 間違っていた点/反省点- 原油高は想定外(しかし、これは思いつくべきだった)- 海外要因は考慮せず(海外への輸出が好調なの…

【8月改訂を】消費者物価指数【待ちながら】

さて、昨日(26日)に4月の消費者物価指数が発表されました。生鮮食品を除く消費者物価指数(季節調節済み)でみて前年同月比で0.5%の上昇でした。それを受けてnikkei.co.jpなどでは 日本経済がデフレからの脱却に向け着実に歩を進めていることが鮮明になっ…

明日、2006年第1四半期GDP統計1次速報値

が発表になります。2006年内、矢野はずっとGDP統計の発表を待ち続けることになります。そして、その結果を見ながら、自分の分析が正しかったのか、間違っていたのか検証をすることになります(ただし、1次速報値なので、今後修正される可能性が大きいことは…

明日の経済指標

明日は鉱工業生産指数、消費者物価指数、新設住宅着工など注目の指標が揃って発表になります。少し失敗したなと思っていることは、「原油高騰を想定していなかった」点です。原油高騰分が「生鮮食品を除いた消費者物価指数」をある程度押し上げることは事前…

2月の景気一致指数50.0%(速報値を下方修正)

なんかじみーに改定されてます。2月の景気一致指数50.0%、速報値を下方修正http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060419AT3L1904J19042006.html

鉱工業生産指数と稼働率指数の低下

2月の稼働率指数、0.9%低下:http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20060417AT3S1701V17042006.html一時的な低下に過ぎず再び上昇に転じるのか、それとも下降が始まったのかを判断するにははもう少しデータが揃う必要があります。上昇に転じてくれればいいの…

パン屋の寓話

本文書は第1稿であり、今後大幅に改訂される可能性がある。[要約]2006年3月9日における量的緩和解除に関して、それが危険な賭けであることを論じる。危険な賭けである理由は、インフレ率がほぼゼロに近い現状では名目短期金利はほぼゼロになってしまうため、…

ここ8年間の消費者物価指数について

id:takahata_kazuoさんから「季節調整済の物価指数を用いるべきではないか」とのご指摘をいただきました。まったくおっしゃるとおりだと思いますので、1998年1月から2006年1月までの季節調整済みの消費者物価指数(生鮮食品を除く)と季節調整済みの消費者物…

ここ2年間の消費者物価指数について

ニュースサイトをみるとどこもが「1月の消費者物価0.5%上昇」とか「98年3月以来の高水準」などと書いてあるので、「おお、ついに日本もデフレから脱却か。構造改革万歳」などと思っている方も多いと思いますが・・・そんな方々のために消費者物価指数をプロ…

量的緩和解除に反対します

以前に述べた理由でちょっと忙しいので、簡単に。 福井俊彦総裁ら日銀執行部は3月解除も視野に検討を進めている http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20060227i201.htm[意見] 量的緩和解除に反対します[理由] 1. 景気回復が持続するかどうかまだ不明瞭で…

明日、1月の消費者物価指数の発表

前年同月比だとまだゼロくらいだと思いますが、今回か次回くらいに前月比で見るとデフレ(前月比でマイナス)に逆戻りしているのではないかと思います。(補足その1)皆さん先刻ご承知だと思いますが、ここでいう消費者物価指数は「生鮮食品を除く」です。(…

【幕間】2006年の前哨戦(後編)

発表になった1次速報を記録しておきたい。 実質GDP成長率:前期比1.4%増名目GDP成長率:前期比0.9%増GDPデフレーター:前年同期比-1.6% (デフレ状態) http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/qe054/pointj.pdfあくまでも1次速報値であるが、昨日述べた予測の範囲…

【幕間】2006年の前哨戦(前編)

僕はかなり前から2月17日を待っている。その日に2005年第4四半期のGDP統計の1次速報値が発表されるからだ。矢野はハリ・セルダンになりたくて(第1部)で「2006年前半に日本経済は景気後退にはいる」と予測したわけだが、予測したからには検証されなければなら…

日本経済、停滞のトンネル抜けた

与謝野馨経済財政担当相は20日午後、衆参両院本会議で経済演説した。日本経済は「10年にわたる停滞のトンネルを抜け出した」と強調、「日はまた昇るとの見方が海外で表れた」として、足元の復調や持続的な景気回復への自信を示した。 ネタ元:http://www.nik…

日本経済絶好調

「2006年から急速に不況に入る」などと書いたわけですが、現在の日本経済は絶好調のようです。アイタタタタタ 11月の景気一致指数、4カ月連続で50%を上回る・内閣府 内閣府が11日午後発表した11月の景気動向指数(速報値)は、景気の現状を示す一致指数が66…

ハリ・セルダンになりたくて 第1部 (6)

第1部の終わり さて、これで話は終わりだ。第1部は2004年末から2005年末の話だった。ところで、第1部があるからには第2部があるのか?誰もが疑問に思うに違いない。「週間少年ジャンプ」なら「第1部完」と書いてあるのに、いつまで経っても第2部が始まらない…

ハリ・セルダンになりたくて 第1部 目次(正式版)

第1部がやっと終わったので、目次を以下に掲載します。リンクを張っていただくとしたら、この目次にリンクを張っていただくと良いかもしれません。本編(1) 星は見えなかった(2) 今後の景気に対する政府・日銀の見通し(3) 経済を子守する(4) 我々は残像を見て…

ハリ・セルダンになりたくて 第1部 こぼれ話 (3)

今回の話はヨタ話ではありません。 Monetary Policy Lags中央銀行(お金を発行する銀行。日本では日本銀行[日銀])がお金の発行量を増やしたり、減らしたり(もしくは短期名目金利を上げたり下げたり)して景気に影響を与えることを「金融政策」という。さて…

ハリ・セルダンになりたくて 第1部 こぼれ話 (2)

くっつく石の占いかなり以前になるのだが、あるテレビ番組で「くっつく石の占い」というのをやっていた。といってもそれだけだと普通の人には何のことやらさっぱり分からないと思う。番組でやっていたのは、熊本にはユニークな占いがあって、それは聞きたい…

ハリ・セルダンになりたくて 第1部 こぼれ話 (1)

第1部のこぼれ話(というかヨタ話)を3回に分けてお送りします。不況を待望する業種 2005年、いろいろな所で僕は自分の研究の話をした。どこでも好評というわけではなかった。というのはどこの馬の骨とも知れない人間の開発途上の研究で、しかも結論が「2006…

ハリ・セルダンになりたくて 第1部 (5)

不愉快な2006年 2005年の間、僕はいろいろな研究会や学会に出て、自分の研究内容について話し続けた。で、聞いた人の反応はどうだったかって?不評だった。ある時、一人の経済学者は親切に僕にこうアドバイスしてくれた。「経済の予測は当たらない。止めた方…

ハリ・セルダンになりたくて 第1部 (4)

12月30日からの続き我々は残像を見ている 僕は「日本銀行が印刷機で刷るお札の量が少なすぎる」、そして、「お札の量が少なすぎると景気が悪くなる」と述べた。しかし、景気や株価の動向に詳しい人ならば、僕の意見が矛盾していることに気がつくだろう。とい…

ハリ・セルダンになりたくて 第1部 目次(とりあえず版)

(1) 星は見えなかった(2) 今後の景気に対する政府・日銀の見通し(3) 経済を子守する(4) 我々は残像を見ている(5) 不愉快な2006年論文(英語)と発表資料(日本語)を読んでみたいという奇特な人は:経済学関連のファイル置き場

ハリ・セルダンになりたくて 第1部 (3)

経済を子守するアメリカの経済学者Paul Krugmanが書いた「経済を子守りしてみると。」という面白い文章がある。幸いにも山形浩生さんのお陰で日本語訳で読むことができる。http://cruel.org/krugman/babysitj.htmlクルーグマンの「経済を子守りしてみると。…

ハリ・セルダンになりたくて 第1部 (2)

今後の景気に対する政府・日銀の見通し僕の景気に対する見通しについて説明する前に、政府と日本銀行(日銀)*1の景気に対する見通しについてまとめておきたい。平成18年度経済見通しと経済財政運営の基本的態度[(平成17年12月19日閣議了解)] 平成18年度におい…