2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

Juillard, et at, (2009), DSGEモデルにおけるトレンドの処理について:日本経済への応用

上のエントリーの続きです。「DSGEベースの潜在成長率推定」もHot issuesの一つですが、以下はJuillard, M., and S. Adjemianによる新しい貢献です。Juillard, M., and S. Adjemian, (2009), "DSGEモデルにおけるトレンドの処理について:日本経済への応…

渡部,(2009), DSGE-VARモデルの日本のマクロデータへの応用

今週の木曜日に内閣府経済社会総合研究所から動学的確率的一般均衡モデル(Dynamic Stochastic General Equilibrium Models, DSGE)を用いたDiscussion Paperが発表になりましたので、ご紹介します。DSGE-VARは現在のDSGEモデルにおけるHot issuesの一つです…

今週は休講です。

今週は駒澤大学がオータムフェスティバル(普通の大学の学祭)なので、休講です。そのため、講義資料のアップロードはありません(当たり前ですが)。来週は通常通りに講義を行います。

矢野、(2004)、カルマンフィルターによるベータ推定

畑農先生の「財政赤字と財政運営の経済分析」の書評(?)を書いていて少し思い出したので:今から5年も前に書かれたもので、正直に言ってお恥ずかしい限りですが、カルマンフィルターを用いてファイナンスなどで用いられるシングルファクターモデルの係数β…

畑農鋭矢、(2009)、「財政赤字と財政運営の経済分析」書評(第4回)〜財政赤字と財政運営の経済分析〜

さて、やっと畑農先生の著書を紹介する準備ができました*1。書評シリーズ第1回と第2回、第3回に続き、第4回です。財政赤字と財政運営の経済分析―持続可能性と国民負担の視点作者: 畑農鋭矢出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2009/09/01メディア: 単行本購入: 5…

畑農鋭矢、(2009)、「財政赤字と財政運営の経済分析」書評(第3回)〜カルマンフィルターを用いた日本における先行研究〜

畑農先生の「財政赤字と財政運営の経済分析」が素晴らしいという話を書こうと思ったら、いつの間にか「フィルタリングアルゴリズムとその応用の歴史」を書くはめに陥ってしまった(「ミイラ取りがミイラ」みたいな(?))書評シリーズですが、第1回と第2回に続…

McGee and Schmidt, (1985), "Discovery of the Kalman Filter"

上のエントリー「『ルドルフ・カルマンよ。あれ。』と神は言った」でシュミットとカルマンの出会いをまるで見てきたかのように書きました。実はこの辺りの経緯が"Discovery of the Kalman Filter as a Practical Tool for Aerospace and Industry"(カルマン…

畑農鋭矢、(2009)、「財政赤字と財政運営の経済分析」書評(第2回)〜「ルドルフ・カルマンよ。あれ。」と神は言った〜

第1回に続き、畑農鋭矢、(2009)、「財政赤字と財政運営の経済分析」書評の第2回です。財政赤字と財政運営の経済分析―持続可能性と国民負担の視点作者: 畑農鋭矢出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2009/09/01メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 120回この商品…

ウィーナー (1961), サイバネティックス

さて、上のエントリーの補足です。その中でウィーナーの考えたことをまるで見てきたかのように書きましたが、その元ネタはノーバート・ウィーナー「サイバネティクス<第2版>」(池原他訳、岩波書店、1962年刊)の序章にあります。矢野の手元にある本の奥…

畑農鋭矢、(2009)、「財政赤字と財政運営の経済分析」書評(第1回)〜神は人類にノーバート・ウィーナーを与えたもう〜

[要約]連続型世代重複モデルに流動性制約下の家計を加えたモデルの構造パラメーターをカルマンフィルターで時変推定するという極めて先駆的な研究手法を用いて、流動性制約下の家計の比率を推定するとともに、様々な視点から日本における財政維持可能性や財…

「経済学入門」後期第6回講義資料

「経済学入門」後期第6回講義資料をアップロードしました。第6回は「マクロ経済学的考え方(2)〜貸付資金市場、労働市場、生産物市場、完全雇用モデル〜」です。いよいよ後期のマクロ経済学の天王山を迎えました。1年間の講義を通じて、今回が最も難し…

モンテカルロフィルター(粒子フィルター)入門の決定版:Bayesian Signal Processing

(2014年7月27日追記)日本統計学会和文誌に「粒子フィルタの基礎と応用」という記事を掲載いただくことになりました。「動学的確率的一般均衡モデル&ベイズ・マクロ計量経済学」のページに草稿版をアップロードしています。ご笑覧ください。(追記ここまで…

パパは何でも知っている〜「物知り博士」と「専門バカ」という二つの研究者像〜

[「専門家なのに知らないの?バカじゃないの?」]最近、ある場所で本当にあった会話です。 ある人「矢野さんはベイズ統計学がご専門なんですよね?」矢野「ベイズ統計学のある一分野で、モンテカルロフィルター(粒子フィルター)が専門ですが・・・」ある人…

ジョージア人生劇場

人生はつらいことばかりだ。ジョージアの缶コーヒを買ってみた。念のため一分ほど待ってみた。片瀬那奈さんは出てこなかった。・・・ジョージアの嘘つき!「なんのこっちゃ?」と思った、そんなあなたに↓ジョージア人生劇場|ジョージア ヨーロピアン微糖 ht…

マクロ経済学講義のスライドを作るとき

非常に個人的な話で恐縮なのですが、実は矢野はマクロの講義のスライドを作っている方が熱が入ります。もちろんミクロの方も一生懸命に作っているつもりなのですが、それでもやはり原動力となる「情熱の総量」はマクロの方がずっと多いです。我が国ではミク…

「経済学入門」後期第5回講義資料

「経済学入門」後期第5回講義資料をアップロードしました。第5回は「マクロ経済学的考え方(1)〜インフレ・デフレの正しい理解、インフレ率、実質金利、貯蓄と投資〜」です。http://sites.google.com/site/keizaigaku2009/

少しずつ通常モードに戻します

今年度に入ってから諸般の事情により、極めて低調だった当blogですが、その「諸般の事情」が無事に終了したので、少しずつ以前の「通常モード」に戻したいと思っています。といっても、以前の「通常モード」ってどんなのだったか思い出せないけどw

Twitterマーケティング:消費者との絆が深まるつぶやきのルール

矢野の古くからの友人である山崎富美さん(矢野はいつもふみちゃんと呼んでいますが)が新しい本を出したというので、ご紹介します。現在の職業は「旅人」というちょっと変わった道を行くふみちゃんですが、今から13年も前にあったときから、常にコミニュ…

DRAMのエラー発生率は従来考えられていたよりずっと高い?

ちょっと「へ〜」と思ったので、自分用に。一応、自分用ですが、以下のslashdotの記事は「最近、DSGEのパラメーターをDynareでMCMC推計し始めました」なんて人も読んでおくといいと思います。DRAMのエラー発生率は従来考えられていたよりずっと高い? - スラ…

「経済学入門」後期第4回講義資料

「経済学入門」後期第4回講義資料をアップロードしました。第4回は「ファイナンス入門の入門〜利子、利子率(金利)、複利、単利、割引現在価値、東京証券取引所、株価指数〜」です。http://sites.google.com/site/keizaigaku2009/

台風18号

台風18号で大変な地域が多いようです。矢野も用心したいと思いますが、どうか皆さんもお気をつけ下さい。各地での被害が少しでも小さいことを祈りたいと思います。朝8時半追記:強風のため矢野がいつも使っている交通機関は運休しているようです。それとJ…

「経済学入門」講義資料PowerPoint版一挙公開

「経済学入門」講義資料のファイル置き場をdropboxに移行しました。いい機会なので講義資料のPowerPoint版もアップロードしました。グラフが動いたり矢印が動いたりと、作成には結構手間がかかっている資料なので、楽しんでいただけると幸いです。http://sit…

「経済学入門」後期第3回講義資料

「経済学入門」後期第3回講義資料をアップロードしました。第3回は「国の経済規模の測り方(2)+消費者物価指数〜GDPの使い方、一人当たりのGDP、消費者物価指数〜」です。http://sites.google.com/site/keizaigaku2009/追記1:Dropboxへの招待状をいた…

三日坊主の英語ヒアリングにおススメ!CNN Student News

「英語をどうやって勉強するか?」というのはblog業界でも非常に人気のある話題で、「おススメの英語勉強法」みたいなエントリーがしばしば話題になりますよね。あまり英語のできない矢野が言っても信頼性は低いですが、「毎日、根気よく勉強を続ける」とい…