ハリ・セルダンになりたくて 第1部 こぼれ話 (2)

くっつく石の占い

かなり以前になるのだが、あるテレビ番組で「くっつく石の占い」というのをやっていた。といってもそれだけだと普通の人には何のことやらさっぱり分からないと思う。

番組でやっていたのは、熊本にはユニークな占いがあって、それは聞きたい内容思い浮かべながら平べったい二つの石を重ねて上に重ねた石を持ち上げて下の石が(なぜか)くっついて持ち上がるとYes、くっつかない場合にはNoという占いがあるという話だった*1

普通の石は勝手にくっついたりはしないはずなのだが、その石は不思議なことにYesの時にはくっつき、Noの時には離れてしまう。一応、科学者の末席にいる身としてはとても信じられないのだが、あまりに不思議なので、この石のことを「お石様」と呼ぶことにしよう。

さて、本題はここからだ。その番組では「来年の景気は良くなりますか?」とそのお石様に尋ねていた。お石様の答えはYes. そして、不思議なことにその後、景気はよくなった。僕なんかよりもずっとお石様の方がずっと信頼が置ける。

残念なことにそのお石様がどこにあるのかメモしておかなかった。ちゃんとメモしておけば、僕なんかよりもずっと信頼性の高いお石様に尋ねに行ったのに(もちろんみんなに内緒で)。

「2006年の景気は良くなりますか?」

*1:逆だったか?