2009-01-01から1年間の記事一覧

年末のご挨拶

今年は思ったよりも仕事が忙しく、論文も書けない、blogも書けないという感じでした(いや、単純に僕が無能なだけのような気もしますがw)。特にblogはほとんど更新できず、楽しみにしていただいた皆様には申し訳ありませんでした。一応、人並みに年越しそ…

生きながらヒーローになった男〜「超神ネイガー」を作った男〜

久しぶりの書評なので、今日は少し気軽な話題をw今までに何度か取り上げたことのある「超神ネイガー」の話題です。[受け継がれる『世代の記憶』]僕は1970年に生まれました。今でもその同世代の友人が最も多いです。あるとき、友人みんなでカラオケに行き、…

先生でなくても走る師走

最近、blogやtwitterの更新が少ないので、「体調でも悪いんですか?」と聞いていただくことが少なくないのですが、ちょっと風邪を引いてしまった以外は何も問題ありませんw ただ、年末は忙しいってだけでして_| ̄|○師走の語源は諸説あるようで本当の語源は…

「経済学入門」後期第13回講義資料

「経済学入門」後期第13回講義資料をアップロードしました。第13回はテストの説明と総復習を簡単にするだけなので、新しい講義内容は特にありません。http://sites.google.com/site/keizaigaku2009/

【けいおん!】 けいざい! 【経済学】 from ニコニコ動画

「監督」で思わずふいたw

「経済学入門」後期第12回講義資料

「経済学入門」後期第12回講義資料をアップロードしました。第12回は「生産性と比較優位〜インフレターゲット政策の再説明、ロビンソン・クルーソー、太郎君の生活向上、生産性、生産性の要因、開放経済、比較優位〜」です。http://sites.google.com/sit…

若田部「危機の経済政策」合評会コメント〜もしくはベイズ計量経済学から見たState of Macro〜

先週土曜日に経済理論史研究会で若田部昌澄先生の「危機の経済政策」の合評会があり、討論者をさせていただきました。資料を作ったところ、肝心の「危機の経済政策」についての話は非常に短く、「政策分析に用いる動学的確率的一般均衡に関して矢野が最近考…

「経済学入門」後期第11回講義資料

「経済学入門」後期第11回講義資料をアップロードしました。第11回は「金融政策〜貨幣需要と貨幣供給、インフレ、ハイパーインフレ、フィリップス曲線、インフレターゲット〜」です。http://sites.google.com/site/keizaigaku2009/[中央銀行は万能か?]…

コメントをいただく皆様へのお願い

マクロ経済学の話題は、非常に社会的にも大きな影響があるので、多くの方が「熱く」なる傾向があるようです。多くの方が情熱を持っておられることは非常に素晴らしいことだと思うのですが、熱くなるあまり「人格攻撃」に走ったり、社会的常識から外れること…

奥村, (2006), LaTeX2ε美文書作成入門

ついでに奥村先生の本も紹介。[改訂第4版] LaTeX2ε美文書作成入門作者: 奥村晴彦出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2006/12/12メディア: 大型本購入: 2人 クリック: 113回この商品を含むブログ (55件) を見る矢野がLaTeXを使い始めたのは1992年から1993年…

Hatie et al., Elements of Statistical Learningがダウンロード可能に

ちょっと前の話題ですが「Elements of Statistical Learning がダウンロードできる!」(日本おけるLaTeX普及の立役者奥村先生のblog) よりhttp://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/blog/node/2503Hatie et al, Elements of Statistical Learning: data mining…

「経済学入門」後期第10回講義資料

「経済学入門」後期第10回講義資料をアップロードしました。第10回は「貨幣と金融システム〜銀行取り付け騒ぎ、貨幣の役割、銀行と信用創造、中央銀行と通貨の発行〜」です。http://sites.google.com/site/keizaigaku2009/

「動学的確率的一般均衡モデルとベイズ統計学〜理論と実践〜」(第1稿)送付

ちょっと予定より遅れてしまいましたが、「動学的確率的一般均衡モデルとベイズ統計学〜理論と実践〜」(第1稿)を査読に志願してくださった皆さんにお送りしました。非常に不十分な原稿で大変に申し訳ないのですが、地道に改善していくつもりなので、ぜひ…

第4回Rユーザー会のご案内

来週と再来週に第4回Rユーザー会が開催されます。矢野も11月27日は全日参加予定です。 本年度の研究集会「データ解析環境Rの整備と利用」を11月27日(金)、 12月5日(土)の2回に分けて開催します。興味のある方はご自由にご参加ください。な…

「動学的確率的一般均衡モデルとベイズ統計学〜理論と実践〜」サポートサイト

[追記] 査読者募集は終了しました。(11月22日 0:17)先日から査読者を募集している「動学的確率的一般均衡モデルとベイズ統計学〜理論と実践〜」サポートサイトを開設しました。Dynareのモデルファイル(シンプルな新ケインズ派DSGEモデル)と使用する日本マ…

「経済学入門」後期第9回講義資料

「経済学入門」後期第9回講義資料をアップロードしました。前回できなかった内容が多いので、第9回は「財政政策(2)〜イソップ寓話「アリとキリギリス」、公共投資、キリギリスの乗数効果、アリ家計とリカード等価命題〜」です。http://sites.google.com…

伊藤秀史、(2009)、「ノーベル経済学賞の2氏 市場の枠超え、ガバナンスの仕組み解く」

先日の「パパは何でも知っている」というエッセイで、「矢野は自分のことを専門バカだと思っている」というお話をさせていただきました。専門バカなので、「自分の勉強したことのない分野のことはできる限り話さない」ようにしているのですが、今日はその原…

国際カンファレンス「深刻化する経済危機と増大するマクロ経済政策の重要性」

内閣府経済社会総合研究所には毎年6月頃に、Anil Kashyap教授(シカゴ大学)とDavid Weinstein教授(コロンビア大学)を中心とする研究使節団をお迎えして国際カンファレンスを開催しています(一般の方には非公開で申し訳ありません)。今年6月29日に開催さ…

「経済学入門」後期第8回講義資料

「経済学入門」後期第8回講義資料をアップロードしました。第8回は「財政政策〜不況の発生、最低賃金規制、累積赤字と純負債、イソップ寓話「アリとキリギリス」、公共投資、キリギリスの乗数効果、アリ家計とリカード等価命題〜」です。http://sites.goog…

「DSGEとベイズ統計学」解説論文査読者募集

[追記] 査読者募集は終了しました。(11月22日 0:17)毎度毎度のことですが、「逆GDPギャップ」とかいう珍妙なことを言い出した人がいるので、正直に言って何とかしたいのですが、その前に研究者の本分としてやるべき仕事があるので、まずはそれをやりたいと…

勤務時間中はお返事できません

日中はフルタイムの仕事をしていますので、当たり前のことですが、その時間帯にメールやtwitterなどで質問やご要望を出されてもお返事ができません(公務員の職務専念義務がありますので、それらを見ることすらできません)。そのため、お返事ができるのは帰…

インフレとデフレと景気に関するよくある質問集

[お知らせ]「DSGEとベイズ統計学」解説論文査読者募集中!http://d.hatena.ne.jp/koiti_yano/20091112/p1[お詫び]本日の朝このエントリーを更新した時に冒頭に不適切な表現があり、皆様には不快な思いをさせてしまい大変に申し訳ございませんでした。robins…

政策分析に応用される新ケインズ派DSGEモデル

「リフレ政策の根拠は何か?」とよく聞かれるのですが、その根拠は「新ケインズ派動学的確率的一般均衡モデル(New Keynesian Dynamic Stochastic General Equilibrium Models、以下NK-DSGE)」だと矢野は理解しています。というのはKrugman (1998), Svensso…

「経済学入門」後期第7回講義資料

「経済学入門」後期第7回講義資料をアップロードしました。第7回は「失業〜完全失業率、労働市場(復習)、完全雇用、賃金の硬直性、価格の硬直性、失業の発生〜」です。今回の講義でやっと硬直性が登場し、講義内容がいよいよ新ケインズ派マクロ経済学の…

デフレからの脱却と経済再生に関する国際フォーラム

デフレからの脱却の重要性について話をしていると、「そんなことを言っているのはKrugmanっていう変人だけじゃないの?」とよく聞かれます。もちろん、そんなことはないです。たとえば、2003年に内閣府で開催された国際フォーラムにはWoodford教授(共著者は…

お前ら、「殺魔芋」って知ってるか・・・?

最近になって当blogを知った方はご存じないかもしれませんが、当blogでは毎度毎度世間様では取り上げられないようなマイナー小ネタを扱っています。決して真面目な経済学blogだとか社会派blogではありません。面白いことを書く気もありませんのでよろしくお…

畑農鋭矢、(2009)、「財政赤字と財政運営の経済分析」書評(最終回)〜あとがき、覚え書き、文献書き〜

さて、これでこの書評だか何だか書いた本人も分からないシリーズは終了です。最後に少しだけ補足をして終わりたいと思います。[なんでこんなの書いたの?]ちょっと意外に思われるかもしれないのですが、実は第4回「財政赤字と財政運営の経済分析」(本来の意…

畑農鋭矢、(2009)、「財政赤字と財政運営の経済分析」書評(総合目次)

畑農鋭矢、(2009)、「財政赤字と財政運営の経済分析」書評の総合目次です。 本編 第1回「神は人類にノーバート・ウィーナーを与えたもう」 第2回「『ルドルフ・カルマンよ。あれ。』と神は言った」 第3回「カルマンフィルターを用いた日本における先行研究」…

Juillard, et at, (2009), DSGEモデルにおけるトレンドの処理について:日本経済への応用

上のエントリーの続きです。「DSGEベースの潜在成長率推定」もHot issuesの一つですが、以下はJuillard, M., and S. Adjemianによる新しい貢献です。Juillard, M., and S. Adjemian, (2009), "DSGEモデルにおけるトレンドの処理について:日本経済への応…

渡部,(2009), DSGE-VARモデルの日本のマクロデータへの応用

今週の木曜日に内閣府経済社会総合研究所から動学的確率的一般均衡モデル(Dynamic Stochastic General Equilibrium Models, DSGE)を用いたDiscussion Paperが発表になりましたので、ご紹介します。DSGE-VARは現在のDSGEモデルにおけるHot issuesの一つです…