【幕間】2006年の前哨戦(前編)
僕はかなり前から2月17日を待っている。その日に2005年第4四半期のGDP統計の1次速報値が発表されるからだ。
矢野はハリ・セルダンになりたくて(第1部)で「2006年前半に日本経済は景気後退にはいる」と予測したわけだが、予測したからには検証されなければならない。
第1部で述べたようにマクロ経済のデータは対象となる期間が終わってからかなり時間が経ってから発表される。それどころか一番最初に発表される1次速報値は後にしばしば改定される。それでもある程度の目安にはなる。
予測が正しければ、実質成長率は増加しても名目成長率はそれよりも低い値になっているはずだ(つまり依然としてデフレが進行しいている[GDPデフレーターは負になっている])。
どんな結果が発表になるのかネタを考えながら静かに待っている。