ウィーナー (1961), サイバネティックス

さて、上のエントリーの補足です。その中でウィーナーの考えたことをまるで見てきたかのように書きましたが、その元ネタはノーバート・ウィーナー「サイバネティクス<第2版>」(池原他訳、岩波書店、1962年刊)の序章にあります。矢野の手元にある本の奥付けをみると「1989年6月10日 第23刷」とありますので、今からちょうど20年前に当時19歳の矢野がこの本を買ったことが分かります。

本を開くと鉛筆で書き込みがしてあって、当時の僕が何とかこの本を読もうと苦心惨憺した有様がよく分かりますが、当時の僕がこの本を理解できた訳では全くありません。というのが当時の僕の数学の知識が極めて低レベルだったからです(悲しいことに当時も今も変わらず矢野は低レベルの三流研究者ですが・・・)

とはいえ、その後、僕の知識も少しだけ増えたので、今ならばこの本を読めるのですが、残念なことに仕事が忙しくてなかなか読む時間が取れそうにありません。この歴史的文献を読むのは長生きした時の楽しみに取っておきたいと思っています。

サイバネティックス―動物と機械における制御と通信

サイバネティックス―動物と機械における制御と通信