科学

Hatie et al., Elements of Statistical Learningがダウンロード可能に

ちょっと前の話題ですが「Elements of Statistical Learning がダウンロードできる!」(日本おけるLaTeX普及の立役者奥村先生のblog) よりhttp://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/blog/node/2503Hatie et al, Elements of Statistical Learning: data mining…

ウィーナー (1961), サイバネティックス

さて、上のエントリーの補足です。その中でウィーナーの考えたことをまるで見てきたかのように書きましたが、その元ネタはノーバート・ウィーナー「サイバネティクス<第2版>」(池原他訳、岩波書店、1962年刊)の序章にあります。矢野の手元にある本の奥…

モンテカルロフィルター(粒子フィルター)入門の決定版:Bayesian Signal Processing

(2014年7月27日追記)日本統計学会和文誌に「粒子フィルタの基礎と応用」という記事を掲載いただくことになりました。「動学的確率的一般均衡モデル&ベイズ・マクロ計量経済学」のページに草稿版をアップロードしています。ご笑覧ください。(追記ここまで…

パパは何でも知っている〜「物知り博士」と「専門バカ」という二つの研究者像〜

[「専門家なのに知らないの?バカじゃないの?」]最近、ある場所で本当にあった会話です。 ある人「矢野さんはベイズ統計学がご専門なんですよね?」矢野「ベイズ統計学のある一分野で、モンテカルロフィルター(粒子フィルター)が専門ですが・・・」ある人…

DRAMのエラー発生率は従来考えられていたよりずっと高い?

ちょっと「へ〜」と思ったので、自分用に。一応、自分用ですが、以下のslashdotの記事は「最近、DSGEのパラメーターをDynareでMCMC推計し始めました」なんて人も読んでおくといいと思います。DRAMのエラー発生率は従来考えられていたよりずっと高い? - スラ…

Very good ではダメ。Excellentでもきびしいかも。

自分用の覚書Very good ではダメ。Excellentでもきびしいかも。(ハーバード大学医学部留学・独立日記) http://harvardmedblog.blog90.fc2.com/blog-entry-335.htmlアメリカの研究者が他人の研究を(日本人の感覚からすると不自然なくらい)褒めるというの…

我々の遠いご先祖様、ドイツで発見される

ドイツでヒト・類人猿の祖先発見、4700万年前の全身化石 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090520-OYT1T00380.htmすでにwikipediaには項目がありますね(仕事早っ)Darwinius masillae - Wikipedia, the fr…

温暖化問題に関する現時点での個人的見解〜インフレーションターゲット政策と関連して〜

以前から当blogをご覧の皆さんは矢野が「インフレーションターゲット政策(以下、インタゲ政策)」という政策を日本で採用すればいいと思っている、ということは御存じだと思います。この論争に加わって非常に強く感じたことは「人は、議論のテーマが自分の…

地球温暖化問題を学ぶリンク集

実は今週の講義で外部性を取り上げ、それと関連してピグー税や排出量取引市場の解説をしようと思っています。地球温暖化問題に関して矢野が知っているサイトへのリンクを作っておきたいと思います。[国立環境研究所]まず、国立環境研究所の「ココが知りたい…

カルマンフィルター

あなたが一番好きなアルゴリズムを教えてください。 また、その理由やどんな点が好きなのかも教えてください。 - 人力検索はてなhttp://q.hatena.ne.jp/1195950564「あなたが一番好きなアルゴリズムは何か」という質問に半分ジョークで答えると、「自分が考…

Weise, T., (2007), Global Optimization Algorithms – Theory and Application

id:higotakayuki2さんやid:okamoto7先生辺りが気に入ってくれそうなonline bookを発見しましたのでちょっとご紹介します。T. Weise, (2007), Global Optimization Algorithms – Theory and Application, Online as e-book.なんと846ページもあります。さらに…

"such that"

科学論文では数学的な表現のために"such that"を使うことはよくあると思いますよ。話のネタ元:http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50866933.html基本的にはこのエントリーのtさん、enaさん、tictacさん、結城さんご本人のコメント*1が正しいと思い…

人類月に立つ歴史、信じない人約2割に

http://www.oricon.co.jp/news/confidence/44311/ 北川景子さんのように知識水準の高い若者がいるかと思えば、逆に首をかしげるような人たちも増えているのが、日本の現状のようで・・・

まん延するニセルー大柴(Apple100% blog跡地)

当blogは毎度、世間では省みられないようなマイナー小ネタを扱っています。たまに真面目な経済ネタを扱っているような気がするかもしれませんが、それは錯覚です。面白い内容はまったくありませんので、何も期待しないでください(以上、いつもの口上)。 ユ…

微分不可能な関数の最適化

昨日のエントリーの続きです。で、実際、昨日のエントリーで書いたモンテカルロ(粒子)フィルターの尤度関数は2次微分どころか1次微分もできません。つまりNewton法や準Netwon法のような関数最適化アルゴリズムが使えません。この場合、統計学をよくご存知…

大域的最適化問題という名の難問

ここでいう「最適化」というのは「関数の最小化もしくは最大化」を意味しています。 ラグランジュ方程式とハミルトン方程式とかって確かに制約条件付きの問題を制約無しの問題に変換するテクニックなワケでして, そうでなければそもそも問題を解けないのです…

奥村先生のLaTeX2e美文書作成入門が第4版に

なる模様。矢野が奥村先生の「LaTeX美文書作成入門」に出会ったのは今から15年ほど前のことで、当時は二十歳過ぎの大学生でした。当時は科学論文を書こうと思ったらLaTeXを学ぶ以外には実用的な方法があまりありませんでした*1。今は他に選択肢がいろいろあ…

"The Humen Code"〜スパコン開発の生きる伝説〜

まあ、とりあえず、何も言わずに以下のカッコいい写真を見てくださいな。写真の人物は後藤和茂さん。背景の写真は後藤さんが手で書いたアルゴリズム(の一部)です。スーパーコンピューター開発には二つの側面があります。一つはハードウェア開発です。分か…

人類補完計画中止のお知らせ

先日お知らせした人類補完計画ですが、ゼーレの工作員が国際天文学連合での破壊活動に失敗し、以下のような事態になりましたので、中止とさせていただきます。太陽系の惑星、8個で決着・冥王星は含めずhttp://www.nikkei.co.jp/news/main/20060824AT2R2400E…

スパコンだって故障する

矢野がアカウントをいただいていつも使わせていただいているスーパーコンピュータが昨日の朝から故障しています。昨日の朝にアクセスしようとしたらアクセスできなくて、担当者の方が調べて下さった結果、一部システムノードに不具合が見つかったそうで、部…

f(f(x))=-xを満たす関数fを定義せよ(いんちき解答)

ネタ元:OSS WEB: 2006-04-17 [quiz] f (f x) ==> -xおれカネ先生のところ経由はてなブックマークを見るといろいろな方が挑戦されている模様 [議論の準備]以下のようにとを定義する。[ちょっとした計算] よって[結論]をにを掛けることだと定義するとを満たす…

論文引用、東大・物理と東北大・材料科学が世界2位

学術論文が他の論文で引用された回数を指標にした世界の研究機関のランキングで、東京大が物理学、東北大が材料科学の分野で世界2位になった。(中略)国内総合ランキングは、2位京都大(世界31位)、3位大阪大(同35位)、4位東北大(同72位)、…

100歳数学者の論文掲載、6年かけ仏語で労作

日本数学会が今月発行した「日本数学誌」に、100歳の数学者の彌永昌吉(いやなが・しょうきち)東大名誉教授の研究総説が掲載された。 フランス語で6年がかりで執筆した労作で、100歳を超えた数学者の研究総説が、専門家の審査を経て、学術誌に掲載さ…

【フォーラム】統計科学と乱数(第2回)

さて、毎日、ネタばかりやっていると「なにこの頭の悪い人は?」と皆さんに思われてしまいそうなので、自分の専門に関することもたまに取り上げたいと思います。・・・頭が悪いのはその通りなんですが_| ̄|○統計科学と乱数(第2回)http://www.ism.ac.jp/meet…

今年の花粉情報サイト

さて、いつもタイムリーに情報をお届けするマイナー小ネタblogです。今年もあのいやーな花粉の季節がやってきました。といっても矢野は慢性的なアレルギー性鼻炎なんですけど。だから、「オレと同じにみんな苦しめ!」とうれしい季節です。さすがに、そんな…

擬似乱数:危険な発生法とMersenne Twister法(講演記録)

松本眞先生の講演は分かりやすいすばらしいものでしたが、矢野の実力が追いつきませんので、大雑把な記録になりました。それと忙しいので、質問は受け付けません(質問に答えられるほど能力ないし)。雰囲気だけ楽しんでください。[乱数]乱数に関する定義は…

中西先生が毎日出版文化賞受賞

中西準子先生が「環境リスク学」で毎日出版文化賞(自然科学部門)を受賞されました。中西先生、おめでとうございます!http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak321_325.html#zakkan322

中西準子先生ご講演要旨(リスク解析戦略研究センター開所記念講演会)

(注意「リスク解析戦略研究センター開所記念講演会」における中西先生のご講演内容の要旨です。矢野の理解が及ばず間違っている可能性が大いにありますので、ご注意ください。不適切な部分、間違い等を発見されたらコメント等でお知らせいただけると幸いで…