「経済学入門」後期第8回講義資料

「経済学入門」後期第8回講義資料をアップロードしました。第8回は「財政政策〜不況の発生、最低賃金規制、累積赤字と純負債、イソップ寓話「アリとキリギリス」、公共投資、キリギリスの乗数効果、アリ家計とリカード等価命題〜」です。
http://sites.google.com/site/keizaigaku2009/

[余談〜講義資料の裏話〜]
矢野が仕事で忙しくて、去年の資料からあまり改善されておらず、正直に言って代わり映えしなくて申し訳ありません。

ただ、個人的には今回の資料(その大部分は昨年作ったのですが)は非常にお気に入りで、特に「アリ」と「キリギリス」の話は一部の学生に非常に好評で、テストが終わった後で「あのアリとキリギリスの話『は』面白かったです」と言われましたw

言うまでもないことですが、この「アリ」と「キリギリス」の話は先日の畑農先生の本の書評に出てきた「合理的家計(リカーディアン家計)」と「流動性制約下の家計(非リカーディアン家計)」のことです。

また、先日、「政策分析に応用される新ケインズ派DSGEモデル」でご紹介した各国政府機関ならびに中央銀行での政策分析NK-DSGEはしばしば「リカーディアン家計」と「非リカーディアン家計」が含まれる形で定式化されています。矢野はこれが現在ではマクロ経済政策分析の標準的フレームワークだと理解していますので、今回の講義はそれに準じたものになっています。