実は先日、うっかりと「マルコフ連鎖モンテカルロ法（Markov Chain Monte Carlo Method以下、MCMC）」などと書いてしまったので、「MCMCの良い教科書はないですか？」などというご質問をいただいてしまいました。
申し訳ないことに矢野の専門はMCMCではありません。MCMCを専門にしない理由は単純で、「(日本には)MCMCの研究者ですでに偉い人が多すぎる」からです。矢野のような頭の悪い人間が今頃参入してもとても追いつきません。
頭が悪いのって悲しいですね＿|￣|○
Googleでは東大の大森裕浩先生が書かれた「マルコフ連鎖モンテカルロ法の最近の展開」が見つかりますが、初心者が読むのはちょっと厳しいかもしれません(元々MCMCの最新動向をまとめたサーベイ論文なので)。
http://www.e.u-tokyo.ac.jp/~omori/2002/MCMC/mcmc.pdf
はじめてMCMCを学ぶという人は統計数理研究所の伊庭幸人先生の「ベイズ統計と統計物理」を読むか、英語でよければアリゾナ大学のBruce Walsh先生の"Markov Chain Monte Carlo and Gibbs Sampling"を読むのがいいのではないかと思います。
http://nitro.biosci.arizona.edu/courses/EEB581-2004/handouts/Gibbs.pdf
個人的なお勧めはWalsh先生の入門（これの英語は難しくないです）を読んで、興味がわいたら伊庭先生の本に進むか大森先生の論文に進むのが良いのではないかと思います。
