思えば遠くへ来たもんだ

正直に言いますね。実は2000年のゼロ金利解除の時には僕は「俺が銀行に預けている預金の金利がゼロなんてけしからん!日銀よ、早くゼロ金利を解除せよ!」と思っていました(当時は新橋の飲み屋でそう言いながらくだを巻いているうらぶれたサラリーマンの一人でした)。

それどころか、「ゼロ金利解除に反対する経済学者がいるらしいが、頭がおかしい」と思っていました(今、思えばその経済学者とは岩田規久男先生のことではなかったかと・・・)し、「インフレターゲットなんてい言うやつは銃殺にしろ」(今、思えばそれはクルーグマン先生)と思っていました。

しかし、2000年のゼロ金利解除後、急速に景気が悪化し、僕はハッと気がついたわけです。「もしかして(2000年当時に)ゼロ金利解除に反対した人たちのほうが正しかったのではないか?」と。

そして、僕はマクロ経済学(特に動学マクロ理論)の勉強を始めて現在に至ります(基礎工学部卒業なので、経済学を勉強した経験は皆無でした)。

あれから5年、思えば遠くへ来たものです。