バーナンキの背理法再論

忙しいので「俗 事 は 任 せ る」(声 - 若本規夫)と言いたいところですが、なかなかそうもいかないので少しだけ。

多くの人が小島先生のエントリーで「背理法」の部分に引っかかっているようですが、話はもっと簡単だと思いますよ。

平成20年度末の日本政府の公債累積残高というのは約550兆円程度になる見込みです(パンフレット「日本の財政を考える 平成20年6月」による)。

質問:「もし、日本銀行が公債を550兆円買い切ったとしたら、その時には『何が起こる』と小島先生は考えておられるのか?」

言うまでもないことですが、基本的には日銀が公債を市場から購入すると日本円が発行されます(日本銀行の金融市場調節手段にはどのようなものがありますか? (「教えて!にちぎん」による))。

小島先生にはお忙しい中を大変に申し訳ありませんが、まずはその点に関して明確なご回答を頂ければ幸いです(小島先生のblogでは表示されていませんが、トラックバックも送信済です)。

なお、バーナンキ背理法についてはsvnseedsさんの
バーナンキ背理法」のweak form、あるいはプライマリーバランスが赤字の国においては中央銀行が単独でインフレーションを起こすことが確実に可能である件について」
http://d.hatena.ne.jp/svnseeds/20051211#p1
弱気なメモ」
http://d.hatena.ne.jp/svnseeds/20051214#p1
でほとんどの論点は網羅されていると思います。