飯田・中里(2008)「コンパクトマクロ経済学」

上記の参考文献に挙げた飯田・中里 (2008)は従来型IS-LMだけではなく、New IS-LMもちゃんと解説してあるという非常に特色のある教科書です。

とてもコンパクトな教科書なので、大胆に内容が取捨選択されています(経済成長論と開放経済がまったく扱われていません)が、前半にはGDPなどの基礎と従来型のIS-LMの解説*1、後半には近年の潮流であるミクロ的基礎付きマクロ経済学に基づいた解説(Romer (2000), Romer (1999, 2006)で提案されたIS-MPモデル)がしっかりと入っていて、非常に現代的な内容になっていると思います。

「学部のマクロではIS-LMを習ったけど、修士に入るといきなり『IS-LMはダメだ』と言われた」という話はよく聞きますが、飯田・中里 (2008)を使って勉強しておけば、そのようなギャップは多少抑えれられるのではないかと思います。

コンパクトマクロ経済学 (コンパクト経済学ライブラリ)

コンパクトマクロ経済学 (コンパクト経済学ライブラリ)

*1:前半のIS-LMは公務員試験や経済・経営関係の資格試験に出題されることがあるため、今後も入門書ではある程度の解説は必要だろうと思います。