対照的な二つの客層:SEXY BOY

今から何年も前になるのだが、少し用事があってJR新横浜駅を降りて道を歩いていると奇妙なことに気が付いた。

道を歩く人たちの様子が少しおかしい。と言っても挙動不審な人たちがいっぱいいるという訳ではなく、歩いているのはごく普通の人たちだ。ただ、はっきりと二種類に分類される。一つ目のグループは小さな子供を連れた母親か父親。二つ目のグループはリュックを背負った2〜3人連れの青年達(ちょっと秋葉系な感じの人が多かったような・・・)。

僕の経験では、道を歩いていて人の流れがはっきりと二種類に分類できるなんて場面は見たことがなかったので面白かった。僕は仕事で新横浜に行ったので、その流れには場違いなスーツ姿だった。

その二つのグループにはっきりと分かれた人の流れに僕もスーツ姿で混じり、「今日は何があるのだろうか?」と考えた。

青年達のグループが一つ僕を追い抜いていった。リュックサックには人の顔が写されたうちわが刺さっていた。右が石川梨華*1で左が吉澤ひとみ

「・・・モーニング娘。のコンサートなのか・・・」

人の流れはそのまま横浜アリーナに流れていく。その流れから離れ、用事があるビルに向かう前に、僕は立ち止まって振り返った。小さな子供達と青年達の流れがアリーナに向かっていく。

少しほほえましい気持ちになった。少し笑みがこぼれてきた。しんどい仕事の間も笑顔を浮かべていられそうだった。

それは僕がまだサラリーマンをしていた、もう何年も昔の思い出*2

*1:その頃はまだモー娘。のメンバーだった。

*2:"SEXY BOY"というのはモー娘。の新曲。スペースシャワーTVで流れていたので、この話を思い出した。