「デフレ脱却の幻想」よ、さらば

おことわり:当blogは矢野個人のものであり、その意見・記述はいかなる組織・団体とも関係がありません。
昨日、消費者物価指数(平成17年基準)の平成18年10月分が出たので、少し記録しておきます。

消費者物価指数(生鮮食品を除く)と消費者物価指数(食料[酒類を除く]及びエネルギーを除く)の前年同月比をグラフにしてみました。

結局、このグラフから見て分かることは、2006年に入ってからの消費者物価指数(生鮮食品を除く)の上昇は原油価格の高騰によるものであって、原油価格の高騰が終わってしまえば、消費者物価指数(食料[酒類を除く]及びエネルギーを除く)に近づいて行くだろうということです。

そして、消費者物価指数(食料[酒類を除く]及びエネルギーを除く)は一貫してマイナス、つまりデフレです。

2006年、日銀をはじめ、多くのマスコミが「力強くデフレ脱却だ」と大騒ぎしてきましたが、それは幻想だったのではないでしょうか・・・

平成17年基準消費者物価指数―全国(最新の月次結果の概要)
http://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/index-z.htm
データはこちらから
http://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/zuhyou/0581h2.xls

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