標本数より代表性が重要だ(自己フォロー)

hatenaには「おとなり日記」という機能があり、似たようなキーワードが載っているblogを教えてくれるのだが、それを見ていてpon98さんという方がほとんど同じ話を3/17に書いておられるのを発見した。まったく独立に書いたものであるが、正直に言ってあまりにも似ている内容に「残念!先を越された!」と思った。いや、それよりも少しうれしい。統計屋さんって日本ではすごく少ないから意外なところで同志を見つけたというか。

どちらの話題も「標本抽出の部分が大切なのにトリビアの泉では軽視されている」という話題(オチまで同じだ!)なのだが、pon98さんの方がきちんとした議論をしておられるので、こういった話題に興味がある方はぜひご覧ください。
http://d.hatena.ne.jp/pon98/20050317

(感想)
トリビアの泉」に対してはやっぱり統計学徒はみんな同じ疑問を持つんだなぁというのが感想です。ちなみにこの解説を書こうと思った直接の理由は「BSE狂牛病)問題でアメリカの牛の何万頭を調べれば、ある程度の安全性を担保できるか」という話題で「頭数よりも代表性の方が大切なのでは?」と言ったことがきっかけです。言うまでもなく全頭検査は費用対効果からみてあまり良くないと思っています。でも、それはすでに中西準子先生が論じておられるので。