行動経済学/行動ファイナンスで読んだことのある本

弾さんから「『行動経済学』(友野典男光文社新書)について感想を述べよ」とご要望があって、ここ数日、行動経済学ネタが出ているのですが、行動経済学は元々行動ファイナンスと呼ばれていた分野とほぼ同じで「行動ファイナンス」で検索するとかなりの解説書が見つかります。

え〜っとはじめにお断りしておきますが、矢野はこの分野の専門家ではありません。ただ、数年前に真剣にこの分野に参入しようかと思っていた時期があり、その頃に啓蒙書を1冊、サーベイ論文を1編読みました。どちらも良いものだと思うので、ご紹介します。

まず啓蒙書:

最新 行動ファイナンス入門 ジョン・R. ノフシンガー
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894716526/

薄い本の割りに値段が高いのがちょっと難点ですが、非常によく出来た啓蒙書だと思います。一度図書館で借りて読んで、自分で欲しかったので結局買ってしまいました。

次にサーベイ論文:
N. BARBERIS AND R. THALER, (2003), "A SURVEY OF BEHAVIORAL FINANCE," Handbook of the Economics of Finance, Elsevier.

Handbook of the Economics of Financeという本の18章にあるサーベイ論文です。今でも原稿が以下からダウンロードできます。
http://badger.som.yale.edu/faculty/ncb25/ch18_6.pdf

第2著者のThalerは行動ファイナンスの大御所でして、信頼がおけます。正直に言って行動ファイナンス/行動経済学に関して矢野は今でもこのサーベイに書いてあることしか知りません(このサーベイを読んで、「今からじゃとても追いつかないや」と思ってこの分野に入ることは諦めました)。