救命病棟24時(ドラマ)放送終了 (1)

感想を2回にわたって述べる:

フジテレビの「救命病棟24時」が終わってしまった。アメリカドラマファンとしては「ERと比べて画造りが・・・」とかいろいろ言いたいこともないわけではないが、今回に関しては忘れることにした。揚げ足取りみたいな指摘は今回のドラマには似合わない。

最初は役者さんについて軽めのネタから感想を書きたい。

江口洋介演じる進藤先生は相変わらずスーパーマンで共感を持てなかった(まあ、これは第1シーズンから同じか)。でも、病気になったら進藤先生に診てもらいたい。松嶋菜々子の小島先生は「こんな先生いたらいいなぁ」ですが、いませんね普通。婚約者を亡くした後の演技など、本当にいい女優さんです。

実は今回のドラマで僕が注目したのは仲村トオルが演じていた国会議員だった。最初の「いかにも議員先生」的な役柄から病院や避難所で働くうちに変わっていく様子を丁寧に演じていて好感が持てた。しかし、こういう良心的議員は次の選挙で落選するか、自分が可能な仕事とすべき仕事のギャップに悩んで議員を辞めてしまったりするのだ(実例が思い浮かぶ)。この国では地元の業者か、労働組合に頭を下げないと議員はやっていけないのだ。

それとちょっとフジテレビに文句を言うと、ボランティアのやじさん、きたさんに関する記述が公式ページにないぞ!重要な役柄だったのに。僕がボランティアをした避難所ではあんな感じのどこにでもいるような普通のおじさん・おばさんたちがある日突然、人々のために立ち上がって働く姿を多く見ました。それをやじさん、きたさんがうまく表現していて正直に言って僕は感動した。

他にも多くの役者さんが出ていて、とてもよい演技をしていたと思う(書き出すとキリがない)。役者の皆さん、スタッフの皆さんのおかげで日本のドラマを久しぶりに真剣に見ました。本当にありがとう。