マクロ経済学入門第7回講義資料

マクロ経済学入門第7回講義資料をアップロードしました。今回は日本政府の累積赤字、流動性制約下の家計と財政政策、リカードの等価命題などについて解説しました。
http://koitiyano.hp.infoseek.co.jp/rikai/
なお、一回休講を挟んで、次回は貨幣や金融機関、信用創造中央銀行について解説し、次々回は金融政策とインフレーションターゲット、デフレ問題について解説する予定です。

[余談]
正直に言って今回の講義資料はかなり難渋しました。なお、講義での説明の元になったのは以下の論文です。Christiano, Eichenbaum, and Evans (2005)という非常に標準的なDSGEモデルに流動性制約下の家計を加えたモデルです。
Coenen & Roland Straub, 2005. "Does Government Spending Crowd in Private Consumption? Theory and Empirical Evidence for the Euro Area," International Finance, Blackwell Publishing, vol. 8(3), pages 435-470, December.

[補足]
講義資料の中に出てくる"Yeoman-Farmer"モデルというのは矢野の知る範囲では以下の文献までさかのぼることができます。
Ball, Laurence & Romer, David, 1990. "Real Rigidities and the Non-neutrality of Money," Review of Economic Studies, Blackwell Publishing, vol. 57(2), pages 183-203, April.