「教科書レベルの経済学」と「教科書では扱われていない新しい成果」

巷のいわゆる人気ブロガーや人気エコノミストさん達の中には、「教科書レベルの経済学」について少々ご執心が過ぎるのではないか?と思わずにはいられないような方々もいらっしゃいますが、、「マーケット・デザイン」のようにまだ教科書には載っていない経済学の最先端の話も是非もっと積極的にご紹介して頂けたら、と思います。もちろん私自身、教科書レベルの知識が重要・有用であることに異論は全くありませんが、こういったタイムリーで(研究者にとっても)エキサイティングな話題の方が
「需給の考え方で○○が分かる」
「金融引き締めや緩和が・・・」
といった古典的な話題よりも、より効果的に経済学の面白さや有用性が伝わる場合も多いような気がします。
(中略)
そんなことを考えていたら、今の(日本の)経済論議で本当に必要なのは、経済学に関する「教科書レベルの知識」ではなくて「教科書では扱われていない新しい成果」なのかもしれないな〜、とふと思ってしまいました。(現状を鑑みるに、どちらも大きく欠けていることは間違いないようですが・・・OTZ)
命を救う経済学(ECONO斬り!! )

yyasudaさんのいらだつ気持ちは理解できるのですが・・・

「教科書レベルの知識の記述」に比較優位を持つ人はそれに特化し、「教科書では扱われていない新しい成果の記述」に比較優位を持つ人はそれに特化する方が良いのでは?

と何事においてもレベルの低い矢野はそう思うのでした(しょせん統計屋なので、比較優位の理解が間違ってたらごめんなさい)。