あなたは量的緩和解除に「賛成?」「反対?」(記録するためのエントリー)

2006年3月4日から3月16日まで継続して作成された「あなたは量的緩和解除に「賛成?」「反対?」」というエントリーを記録するためのエントリーです。

上記エントリーでは、
賛成サイト:1
反対サイト:13
中立サイト:1
合計15サイトのご協力をいただきました。

なお、以下のようなやり取りがあり、リスト作成は16日に中止しました。Biaslookさん、Yosshiさん、Yanoの議論:

biaslook 『最初の1週間位は面白かったけど、いつまでもやってるのは、人民裁判みたいですよ。
だって、あなたが否定派なんでしょ。公平じゃないと思います。
結果が分かるのは、1、2年後なんだから、その時にもう一回アップして、1週間位さらせばいいじゃないですか。
ちなみに、素人の私は、反リフレ派で、量的緩和は危機以外は意味がなくて、理論的には量的緩和解除は賛成だけど、株価予想から景気悪化が予想できるし、ボルカーFRB議長交代から2ヶ月8日後のブラックマンデーを考えると、政治的には反対という立場で、結論としては、もう数ヶ月待つべきだったという意見です。
ということを言っておきます。』

# koiti_yano 『Biaslookさん
ご意見をありがとうございます。人民裁判のようだというご意見、確かにもっともな点があると思います。その点、矢野の配慮が足りなかった面があると思います。リストを削除しました。

リストにご協力いただいた方のご意見がどうあれ、それを将来どうこういうつもりはありませんでした。自分の意見が間違っていた場合にはなぜ間違ったのか当blog上で分析するつもりです(早くても今年の年末になると思いますが)。

Biaslookさんとのやり取りを残すためにコメント欄はしばらく残しておきます。』

# koiti_yano 『「賛成のリストに参加いただけませんか」と書き込みをしたblogすべてにお詫びの書き込みをしてきました(本当に書き込まれているか、検証したいという方はkoiti_yano_1@yahoo.co.jpまでご連絡ください)。

また、「反対」のリストにご協力いただいた皆様にも本当に申し訳ありませんでした。心よりお詫び申し上げます。勝手を言いました本当に申し訳ありませんが、今後も変わらずお付き合いいただけれるようにお願い申し上げます。』

# biaslook 『いや、1年後にはさらすべきです。きちんと過去に向き合うのは間違っていません。koiti_yanoは間違いではないと思います。
また、トップページではなければ、それを記録しておくのも間違ってはいません。
心情的賛成派より』

# biaslook 『「さん」を付け忘れました。すみません。
koiti_yanoさんは間違いではないと思います。意見を表明し、その結果を後日判定し、自分の理論を修正する。私はエコノミストに欠けているのは、それだと思います。がんばってください。』

# koiti_yano 『Biaslookさん
自分自身の間違いについてはきちんと振り返ってみるつもりです。ただ、他の方の過ち(そんなものがあったとして)について記録をしようとしたのは私に行き過ぎがありました。「間違った」と思われたら、各自の方が検証をされるだろうと思います。

「賛成」「反対」に関しては様々なご意見があることが分かりましたので、時間のある時に少しまとめてみたいと思っています。』

# yohsshi 『コメントを頂戴しておりました。遅くなりましたが、まずはそのお礼を申し上げます。
koiti_yano 様の試みで気になったことがあります。金融政策に賛成か反対かの決を取る事に意味や意義がないように思います。研究者たるもの、そういう主観的なものを排除し、客観的に妥当点と妥当ではない点を列挙し、最終的に妥当か否かを判断をすべきと思います。その際、最終的な結論よりも客観的に妥当な点と妥当でない点を列挙する行為の方に重要性が高いように感じます。
ちなみに、個人的には今回の量的緩和解除自体は、経済への影響度が大きくないと考えていますので、賛成でも反対でもないというのが小生の意見です。元々、量的緩和政策自体はデフレ対策として不充分との批判が多く、特にそのような批判をされて来た方は、当然、量的緩和解除をしても影響は軽微と考えることが自然ではないでしょうか。
尚、日銀が行ったのは量的緩和解除の意思表明であり、実質的な量的緩和解除は行われておりません(総裁は3ヵ月後位を目処と言っていました)。その点を考慮すると、現在の議論は少し滑稽に感じないではありません。
小生のサイトも含めてご参考となっているならば幸甚と存じます。』

# biaslook 『うんうん。yohsshiさんの意見に賛成です。
賛否の意見をまとめて、内容を分析して、リンクをつけてアップしてくれると助かります。お願いします。』

# koiti_yano 『Yohsshi様
コメントをありがとうございます。
(1) 「研究者なら客観的な事実の分析に注力すべき」とのご意見はまったくおっしゃる通りだと思います。今回のリスト製作は「論点の整理」つもりだったのですが、Biaslookさんがご指摘のように客観性/公平性に欠ける部分があったようで、非常に反省しております。

(2) 量的緩和政策に関しては福井総裁就任から2004年第3四半期までは非常に高く評価しています。2004年第4四半期以降については疑問に思っており、その悪影響が2006年から出るのではないかと懸念しています(これについては自分自身できちんと検証してみるつもりです)。

(3) 私は基本的にミクロ的基礎つきマクロ理論に依拠しているので「量的緩和解除の意思表明」は合理的期待形成に働きかけるため、重要な意味を持っているのではないかと考えています(異論のある方は多いでしょうけど)。』