いや、誰も矢野の意見など聞いてないことは知ってるんですがw
European Economic Associationなどに参加させていただいて、DSGEとベイズ統計学の最新情報を仕入れてきたのですが、今のところ、矢野の理解する「新ケインズ派DSGEからみた経済政策に関する教訓」は以下のようにまとめることができます。
- 景気対策の中心は中央銀行による金融政策である
- 中央銀行は政策金利がゼロ金利になっても将来の期待に働きかけることで景気回復へ貢献できる
- デフレ期待は投資を抑制する
し、産業の発展を妨げる*1(投資に摩擦がある場合のトービンのqによる) - 流動性制約下の家計が一定の割合いる場合には財政政策もそれなりに効果がある
- 資産価格を取り入れたフィナンシャル・アクセラレーターDSGEにおいてもインフレ率安定が最重点政策であることは変わらない
何か変なところがあったら、コメントでご意見をいただけると幸いです。
*1:「ちょっとそれは言い過ぎ」とE田さんからご指摘がありました。ありがとうございます。